COLUMN
地と風の交差点(2)
今のトランジットチャートの最大の特徴は、水瓶座の木星土星に太陽も含めた惑星群と、その水瓶座の守護星・天王星が火星と共に牡牛座にあり、水瓶座の惑星群と割とタイトなスクエア(90度:緊張)を形成している点です。しかも集合意識を象徴する海王星は本拠地の魚座にあり、良くも悪くも集団やクラウドへ根源的な影響力を放っています。
この水瓶座と牡牛座のスクエアという角度は、緊張を伴う『チャレンジ(試練)』を示し、苦手なことと向き合わせる傾向もあります。
つまり、避けたいのに何故か対峙することを避けられないテーマとして目の前に横たわりやすいのですが、裏を返せば、このチャレンジを乗り越えることで、その人の筋力(気運:自分を開花させる力)をグッとUPさせられるポイントでもあると思います。
特に2020年後半から具体的に起こりやすい現象としては、、
・信頼を置いていた人間関係に距離が生じる展開
・親しい関係性の間の不毛なジェラシーや価値観の押し付けなどの展開
・言葉や態度から明らかになる価値観の違いによる距離
などなどが見られるかも知れません。
今、特にキツいと感じさせる展開は、ゼロか百かの勢いで、白黒を断定的にジャッジしたり(されたり)、逆にグレーな領域を見つめ過ぎて、視覚が麻痺して無感動状態(抑うつ状態)に陥る現象です。
そこに悪意がないとしても、余裕の無さから相手への配慮に欠いた「圧」やコントロールやマウント等が表れたりなど、「価値観が違うこと」による感覚のズレは、不快や悲しみなどの負の感覚を生み出します。
特に、献身的な気質の人ほど今この時期は「エッジの利いた切り返し」を感じ取りやすく、人間関係に対する自身の向き合い方をネガティヴに振り返りやすいかも知れません。自分のこれまでの何かしらの努力が報われないと錯覚してしまいやすいのです。
そんな時のアクションとして今一番推奨したいのは、ネガティヴな気分にする言葉や態度に距離を置き、自分の気分(バイブレーション)を上げる言葉やツールや環境に身を置くようにすることを徹底することです。
今、特に雲行きの怪しい人間関係に固執すれば不毛なスパイラルを生みやすく、仮にロジック上の「結論」は出せたとしても、おそらく「気分」は落ちやすくなるでしょう。
これまでの信頼関係に何かしらの変化が生じる展開があったとしても、それを感情的に、もしくは理詰めで縁を切ったり、そのような分断にエネルギーを使わないことです。
つまり、何も考えないでシンプルに距離を取るだけで良いのです。
現状の占星術(トランジット)に見られる状況を、仮に『空港』に例えるならば、少なくとも今この時期は、世の中の殆どの人々がほぼ平等に、各々個人のトンネル(通路)の中を通って搭乗口へ向かっているような状態だと言えます。
同じ便に搭乗しなくとも、少なくとも同じ時空へ向かう飛行機へ皆それぞれのペースで進んでいる筈です。
そこへ向かう通路は全て『一人専用』です。
それをポジティブに捉えると、今こそ一人気楽に自由に自分の旅のことを考えて、『これからどうしたいか、どこへ向かって、何がしてみたいか』をプランするチャンスだと言えます。
風の時代は、大空を自由に羽ばたける翼を、全ての人に平等に授けてくれます。
それを貴方らしい個性でアレンジしたりして、思いっ切り楽しみましょう。
地と風の交差点(1)
最近「言葉」または「表現」の質への奇妙な感覚や違和感を感じていたりしませんか?
書きたい、伝えたい、語りたい、
しかし、その奥にある本当に伝えたい感覚が、言葉となった瞬間、正確に世間に伝わる気がしないので寡黙になるような。
これまでと同じく表現しているのに、脳内に(心に)浮かんでいることを言葉として「書く」と、その質が何か地上からの圧(抵抗)や縛りに晒される感じがするような。
地上の様々なエレメント(従来の概念)による赤ペンチェック『矯正』を受けるような違和感。
これまでなら、この地上の赤ペン先生に◯をもらい認められることで良しとして来た「安心感」があったはずなのに、
『ちょっと待って、そもそも誰からなぜ自分は採点されるのだ』という気付きに変わって来ているのではないですか?
でも、実はこの赤ペン先生は、自己採点をする自分自身の中にある社会の物差しの一つだと言うことが出来ると思います。
これを更に『風の時代』になぞって例えるなら、
想いを具現化(言葉にしたり行動したり)させた時、従来の価値基準や秩序が古い重力のように感じられたり、実社会との折り合いとして自分の中に残している『地と風の交差点』で、おそらく両方の信号に遭遇して戸惑っているような感覚だとも言えるでしょう。
何故ならそれは、私達にとっての言葉の次元が従来のシンボル的役割(地の象徴)から、バイブレーション(風の象徴)へ価値や働きが変化して来ているからだと思います。
《注釈》
• シンボル的な言葉
それ自体が無名ではなく、ステータス感がある言葉(例:社会的ステータス経由や、これまで信頼していた人から)など。自身のクリエーションよりもステータス所有感を満たすもの。
• バイブレーション(波動)としての言葉
発信者不明または無名だとしても、言葉の響きに共感し、シェアしたくなるポジティブでクリエイティブなエネルギーを感じさせる内容。特に個人の自立や創造性を促し刺激する内容。
「バイブレーション」のような、形として見えにくい、曖昧で価値を実感出来ないスケールよりも、これまで見慣れた「シンボル的」信号の方に向かった方が『正しいのではないか?』と自分を疑ってしまうのです。
これまで、地球上はその歴史があまりにも長かったわけですから仕方ないですよね。。
でも、大丈夫。その違和感に屈したり、自己否定に回ったりしないことが大切です。
他人の物差しから見た時のズレよりも、自分の感覚を素直に受け入れるようにすることが、今の時期の大切なレッスンだと思います。
この感覚は、表現の仕方はとても難しく『なに言ってるの?』と感じる人もいるかも知れませんが、日頃のリーディングセッションでも、この話題がテーマになることが少しずつ見受けられて来ているので、覚え書きとして書いておきます。
占星術上でも、現在のトランジットホロスコープが、まさに水瓶座の中の『価値観のアップデート中』ならではの違和感(反芻現象)が表れており、それを実際の人間側の実感や社会の傾向などと合わせてみると、なかなか興味深い整合性も見られるので、近頃はこのテーマばかり考察しています。
地上が初めて迎える風の時代とも言えるので、殆どの人が戸惑いを感じたり、場合によっては疎外感のようなものを受けたりするのかも知れません。
個人的には、それら『個人(微視的)』アングルから距離を置いて、『全体(巨視的)』アングルに立って見ている方が気分は遥かに良い感じがします。それほど、あらゆる意味でツッコミどころ満載な移行期間だと思います。
このテーマは引き続きまとめていきたいと思います。
新しい自己実現
水瓶座のエネルギーを使う
12月21日夕方から22日早朝に掛けて、木星と土星が水瓶座で完全に会合しますが、これは水瓶座時代が本格的に『機能し始める』という合図です。
近代占星学以降の水瓶座の守護星・天王星(それ以前は土星)の本領が、水瓶座で会合中の木星土星の援護を受け、おそらくそれもかなりエネルギーが大きく、従来の固定概念の鎖を一本ずつ(または一気に)断ち切って開錠して行くでしょう。
個人レベルでは、不思議なテレパシックな出来事は色んな意味で起こりやすくなると考えます(会合期間中は特に)。
但し、それは因果応報になりやすい為、扱い方には注意が必要です。
例えば、ネガティブな思考・言葉・表現を用いていれば、それはブーメランのように自分に跳ね返りかねません。
また、これまでの経験則から『どうせ無理』という否定的な考えがあるのなら、今すぐこの場で完全に履き捨てて、次のように、希望を込めたものに書き換えて下さい。
『あなたは、どうなりたくて、なにを得たいか。』
そして、そのことだけにひたすら集中し、信じることです。
自分がどうなりたいのか明確にポジティブに意識(イメージ)すれば、水瓶座の木星土星は、牡牛座を逆行中の天王星に『力水』を与え、年明け1月半ばの天王星順行に至るまでの間に大きなカンフル剤を創る筈です。
ウイルスに勝つための根幹には『免疫力を上げる』ことが必須なように、
人生で本当に叶えたいことを叶えるためには、自分の中にある希望を力尽くで信じることが、あなた自身の魂が新しいステージに上昇し、実現へ向けて『機能しはじめる』、、それが、この全く新次元の水瓶座の時代に生きるということだと言えます。
水瓶座の守護星は天王星であり、土星も宿っています。
自分自身がこれまで地道に積み重ねて来たことと、その底力を今こそ信じて下さい。
【補足解説】
水瓶座0度はかなり特殊なステータスを持つ位置で、特に土星のエネルギー(意思決定)の方向性を定めて具現化させるパワーが特に強い上に、今回の木星同伴は、それを加護・祝福するような星の配置。
※個人的には、土星木星を『初孫の元朝詣りに付き添う宇宙の祖父母』のように見ています(笑)
ですから、この水瓶座0度で土星木星が重なる期間(12月24日 10時頃迄)は、『地球の風の時代の初詣・元朝詣り』のつもりで、真剣にそして素直に、星に願いを馳せて(願掛け)してみることをお勧めします。
特に、これまで不可能かもと思い込んでいた事に気づき、それを可能にするような願いで、土星のエネルギーを動かせる時期です。
タロット『星』と風の時代
占星学の視点から、地球上は、キリスト誕生(紀元前後)から続いた魚座の時代から、現代(2000年頃から)は水瓶座の『風の時代』に入ったと考えられています。
そして特に2020年12月は、水瓶座0度で木星と土星が重なる(Great Conjunction)ことから、世の中は本格的な『水瓶座(風の最終エレメント)の時代』に更に前進すると言えます。
占星学の知恵が織り込められたタロットの中でも、特に『ⅩⅦ. The Star 星』は水瓶座を象徴していることもあり、また個人的にもこのカードと向き合うことが多くあるので、考察していることを少しずつまとめたいと思います。
宇宙から見た『大アルカナ 星』
(このカードは構図の説明だけでも長くなるので省きます。)
タロットの大アルカナ『塔』という地上の災禍の次のカード『星』に描かれる一つの特徴は、夜空という光景をモチーフに宇宙に浮かぶ星々が描かれていることです。
遠い宇宙に輝く天体は、もしかしたら太陽系の他の星かも知れませんし、遥かに遠い太陽系の外の天体も含むかも知れません(諸説あり)。
かなり端的に言うと、私は通常このカードを『形や固定概念に縛られない自在性』という解釈からリーディングします。
そして、個人的にこのカードの向こうに見る世界観の本質は、『デジタル化の中でのアナログ生活(スローライフ)』です。
ここに結びつけるまでの前置きが長くなりそうです。。
この『星』というカードは、個々を繋ぐ(仲介する)あらゆる役割や存在を象徴します。
広大な地球を繋ぐインターネットなどが例えやすいワードです。
更にそれを地球の外から見た場合、、
例えば、今私は地球上の日本という島国のとある地方都市の自宅内からインターネットを介して発信しているわけですが、それも含めて宇宙の中のどこかに存在しているのは確かです。
これらを前提に超訳すれば、『星』というカードは、広大な宇宙の中の太陽系に住む私たちが、地球の大自然と文明両方から恩恵を受けている姿だとも言えます。
まるで、地球発『或る日の穏やかで健やかな地上の様子』、、なんていう言い方も可能です。
塔(混乱)から星(希望)へ
この星というカードに描かれる光景は非常に穏やかですが、それは『塔』で悟った人間の愚かさや不完全さから招いたカオスを乗り越え、視点を外へシフトさせたプロセスが窺えます。
『星』の一つ手前の『塔』が、人類の自明のアナフィラキシーショックのようなものだと例えるなら、『星』はそこから気付いたことをポジティブに活かす方向へ歩み出した姿です。
大アルカナ『星』の領域に辿り着くまでのプロセスには、葛藤と混乱を生み出す支配やコントロール、差別や無理解などを乗り越えるための試練の道のり(大アルカナ ⅩⅤ. 悪魔、ⅩⅥ. 塔)があります。
それらを乗り越えて辿り着いた『ⅩⅦ. 星』の領域は、大きな局面と向き合ったからこその、しなやかな自信と深みのある知性を湛えているのです。
それはおそらく、最初から最後までたった独りだけで乗り越えることなど不可能だった筈です。
『星』が友情や仲間という、何かしらの『支え』があったことを示唆するのは、そのためです。
難局を乗り越えるプロセスと、そこで築かれる信頼関係。そこから見出す『希望』という言葉が、星の持つ最も好ましいメッセージです。
星のカードは、圧力やストレスなどから遠ざかることを望む傾向があるせいか、実践の現場ではとても興味深い出方をよくします。
まずは、人の捉え方を自然に還すシチュエーションが少なからず見受けられます。
その人のバックグラウンドや生い立ち、あらゆる個性や性を越えて、自分本来の素の姿に相応しい環境を求めたいと思わせるのでしょう。
それはとても自然で自由な発想をもたらします。
人によっては、会社を辞めて農業を始めたいという方や、リラクゼーションに関心が高い方なども、このカードが示すこともあります。
また、このカードのもう一つのメッセージは、地上に降ったであろう雨(恩恵)を、片方の水瓶では大地の命に注ぎ、もう片方の水瓶では本来の源となる池へ戻していることにあります。
夜空は晴れ渡り、この女性は自然の恩恵に添って生きていることが読み取れますが、全裸の姿にはそこには性差を超越した役割を担っていることを感じさせます。
社会のシステムや教えなどからそうしているのではなく、『生』という営みを自然に理解している姿です。
それを物語る優れたタロットカードがあります。
『星』に見る風の時代
このタロットデッキの『星』の女性は、ガーデナーとして描かれていますが、これを初めて見た時はかなりのセンスだと感心しました。
自然の植物(命)を育てるガーデナーは、自然に逆らわずに寄り添う人の姿です。しかもそれは、そうすることが特別なことではなく、『もしも雨が不足したなら、植物を枯らさずに、生かすために水を分け与えること』は、地上に生きる人間の自然な姿だと言えるでしょう。
何故なら、、
地上に生を受けたあらゆる命は全て、本来、生きようとするエネルギーを宿しており、それを互いに協力し分かち合うことこそ、人類が目指す未来像と言えるのかも知れません。
言い方を変えれば、命は全て異なる『個性』を持って生まれるものであり、それを生かす(活かす)ことが、人の社会本来の好ましい姿でもあると言えるでしょう。
それを引き出すために最も今必要とされるものは、学校や家庭などの従来の枠組みを越えた『教育(教え・育む)』ではないかと、私個人は感じています。
『水瓶座(風)の時代』に託されているテーマ、従来の社会の枠組みでは明らかに手狭で飽和状態を迎えているテーマは沢山あります。
タロットカードの『星』・『水瓶座/風の時代』の示す未来像は、これまでの社会の画一的な常識が時代遅れであることを示唆し、時代の転換は今後更に加速するでしょう。
そんな時代の転換期に、人類史上に無かったコロナ禍を迎えている今の地球は、決して目の前のことに諦めず、必ず乗り越えることを誓わされているように思えて仕方ありません。
風の時代の人間関係
星というカードは、正にこの現代を予言していたのでは?と思える節が多々あるユニークなカードですが、それは、このカードは特に物理的な距離を突破させる新しい価値観を表す傾向があるからです。
インターネットを介したコミュニケーションが至極当然な現代、人間関係で向き合わされる『新しい距離感』と、そこから創造されるであろう進歩的な関係性は、この『星』のカードの担うテーマでもあります。
そこにコロナ禍が加わって来た今は、むしろそれを肯定的に受け入れるべき時代に進んでいるのかも知れません。
愛情面に関しても、この星のカードは、互いの関係性のベーシックなところに、自立した関係性を求める性格を持ち、束縛やコントロールされることには否定的です。
決まりや惰性によって、または自然の流れに逆らって一緒に居たり帰属したりすることよりも、自分らしく自立し、自由(自在)であることを尊ぶカードです。
それは、コントロールによるものではなく、個々が真に望むことに正直に生きる『個人の権利』を主張する姿であり、それによって人生は本来の更なる可能性を開かせるという希望を示しています。
そして、これこそが占星学に於ける『水瓶座(風)の時代』の考察そのものと重なるのです。
占星学的視点で見た、これまでの2000年(魚座の時代)、地上の殆どの社会では男女という役割は社会によって固定の枠組みに置かれていたと言えるかも知れません。
男と女は原理的に違う生き物、という地球オリジナルの規格に従順なことを、古来の社会は『良し』として来た諸々の価値観があります。
それが、本格的な水瓶座時代への移行期にある今、古来の価値観への見直しが始まり、新たな価値観へ舵を切り出していると言えます。
逆に言うと、世の中のニュースは実に混沌としており、誰もが経験したことの無い全く新たなフェーズへ進んでいることを実感するばかりです。
あとがき
普段はTwitterの限られた文字数に収まるようにまとめる習慣がついてしまったせいか、久しぶりにブログを再開したら、言葉にしたかった事があり過ぎて纏まらず、辟易してしまいます。日頃から少しずつ吐き出すようにしなくては、と反省しています。。
先日、朝起きたらシカゴに住む女友達から数ヶ月振りにLINEが入っていました。
この文章を読むと、不思議なほどハートが温かくなるので書いてみます。
It has been a long time..
But you are always in my heart..
とてもシンプルな書き出しのこの一文に、私が『大アルカナ・星』に喩えたいものが表れていました。。
遠く離れている大切な人を想う気持ちとして、これ以上シンプルな言葉が私には見つかりません。
そして、私も大切な友人に贈ろうと思います。。
タロットから見たコロナ禍
塔とコインの2
3月のコロナのパンデミック直後から、個人セッションでそれを反映したカードの中には『塔』と『コインの2』が多く含まれると感じていました。
確かに、今の世の中で何が起きているのかを2枚だけで殆どのテーマを語れそうなほどなので、『ⅩⅦ. The Star 星』の前に考察しておきます。
※この記事の考察はあくまでも個人的なものです。
この2枚それぞれを簡潔に解説すると_
『ⅩⅥ. The Tower 塔』
『塔』は、力(文明)を手に入れた人間が天へ届けとばかりの高い塔を誇示するように築き、神の怒りに触れたかのように、人が自ら生み出した過ちによって人為的に崩壊している情景を描いています。
地震などの自然災害ではなく、あくまでも人為的なトラブルや機械的なトラブルまたは災難というニュアンスがあり、人間の愚かな過ちや慢心などから来る『油断』による問題勃発や決裂を物語る、タロットの中では最たる警鐘の象徴です。
同時に『塔』のカードは、過ちや誤算に気付き、既成概念を打ち崩すことで新たな次元へ人の意識を覚醒・成長させる役割も持ちます。
『目が醒めるような衝撃』と呼べるほど、塔がスプレッドに現れた時には物事の進行や進展はかなり加速する傾向が見られます。
それは一度は『崩壊』とも受け取れたとしても、そこから何に気づき今後に活かすかで、起死回生にも繋がる可能性を秘めたカードでもあります。
正に、ピンチこそチャンス。
但し何よりも、個々の人間のプライドやエゴに結びついた従来の概念を乗り越えることは容易ではないことがテーマでもあります。
何故なら、塔のカードが顕れる根っこには、人間の傲りから来る油断や軽視が引鉄になり得る状況が推察出来るからです。
ある意味では、人間は完璧な生き物ではない以上、その社会は大なり小なり雑多で憎めない誤解や勘違いも含んでおり、完全な理解の上には成り立てないわけですが、それが特に表面化しにない状況を『平和』と呼んでいた…と言えるのかも知れません。
しかし、何かしらの人為的な問題によってトラブルやアクシデントが発生した時、それが故意によるものや計画的・策略的な類いであったとしても、ネガティヴな連鎖は回避すべきです。
(直近では、リーマンショックの頃によく出て来た一枚です)
この様な世界的な災禍に対して『塔』が出るのは至極当然でもあるのですが、ではその原因を精査して歯止めをかける際に、何が問題なのか?という視点が必要になります。
それを的確に読み取る時には、特に関連して良く出るカードを絡めて行くのがタロットによる考察です。
Two of Coin (コインの2)
そして、もう一枚の『コインの2』は、この一枚で哲学を語れるほど、根っこの深いテーマを物語るカードです。。
一般的基礎的な解釈としては、このカードは遠くにある大義名分よりも、まずは目先の利益優先に重きを置く(それだけの理由を潜在的に持っている)傾向があります。
時間を掛けねばならない大きな目標よりも、今すぐ手に入るミニマムな利益に駆り立てる状況や関係性を物語るカードです。
コインの2は、その場凌ぎのニュアンスもある半面、それをポジティブに捉えれば、非常に賢く器用にその場を切り抜けること、または半永続的に連鎖効果を狙うことが可能であり、その舵取りの能力の是非によって良くも悪くも展開が変わりうると言えます。
但し、一旦負のスパイラルなどに入ると抜け出しにくい傾向も示します。
(経済活動に例えると理解しやすいと思います)
しかし、『塔』とのコンビネーションリーディングをする場合、『コインの2』のネガティヴな側面をどうしても無視出来なくないのです。
それは、『矛盾』と『限界』というテーマです。
コロナ禍の中でも経済活動は止められないという社会の視点は、永遠のコロナ禍スパイラルを生み出すかも知れません。
コインの2というカードは、本当の核心に触れさせない歯痒さ、または核心というものは人によって異なるという、無限性について問い掛けます。
そもそも、人間界には完全一致という概念は存在し得ない、存在するとしても必ずそこには誤差が生じる、その無限のバリエーションが人の世であり、ある意味ではそれが自然の法則とも言える、半ば哲学的なテーマに触れる働きをするのが、コインの2の根っこにある性質だと私は解釈しています。
何事も最も細分化したレベルで表出する相異や無限性を示す厄介な一枚です。
しかし、もしもその相異が負の連鎖を生み出し、社会的なパニックに繋がる恐れがあるとしたら、それを新たな段階で再構築させる役割を持つべき枠組みが行政であり、人々はそれを動かす社会全体の動き(メディアや個人の連携・協力など含め)に働き掛けることが可能です。
だから、個人的にこのコインの2を見ると、私は大層気が滅入るのです(笑)
小さな問題に見えて、実はかなり根深い問題の本質を示す傾向があるからです。
●敢えてそれまでの流れに逆らい、今そこにメスを入れるべきか?
●もしくは、そういうものだと諦めて、ギリギリのところまで様子を見るか?
常にその狭間に置かれている感覚を与えるカードです。
または、、
『求める答えはそこには無いかも知れない(近いものはあるにせよ)、しかしそれに代わることに気づき、折り合いをつけ、そこから様々見えてくる知恵から賢く学ぶうちに、それこそが『本当に求めていた何か』ではないかと言えるだろう…』
などと言われている気分になるのです。
しかし、それこそが『人間の本質』ではないか?と私自身は思っています。
人は神(絶対)では無いのですから。
人類の火事場の馬鹿力
COVID-19という災禍は、そういう意味で人類に対する神の挑戦か、はたまた人類史上最大のバグか?と思えるほど、決して油断してはならない代物だと思います。
何故なら私個人、この2枚のカードからは『ああ言えばこう言う』的な無限のやり取りが、この未知のウイルスを介して見られるのだとしたら、こんな災禍はどんなイレギュラーな政策を講じても、感染拡大を一気に食い止めるべきではないかと思うからです。(それこそ地球レベルで)
人類の従来の常識やシステム、様々な概念を根本から揺さぶるレベルの、人の命や死生観をジワジワと人類レベルで見つめさせるレベルの『何か』ではないかと感じています。
だからこそ、経済優先という言葉を語る国というシステムは、まだこのウィルスの正体を地球レベルの視点では当然捉えられて居ないのではないか?と思うのです。
※以下は数日前までTwitterで投稿していたものです。
●3月のコロナのパンデミック以降、それを反映したカードには『塔』と『コインの2』が良く出る。これを最大限にポジティブに解釈すれば、少なくとも人は日々学んで行くし、気付きの時差を埋めようと焦らないことが大切…ということかと。
常に一呼吸入れて再考する。人間の一番痛いとこを突いてる。
●同時に、価値観もろもろの違いを明瞭に振り分ける災禍。各々の選択で道も分かれる人類の分岐点。
悔しいことに、コインの2はビジュアル的にもあのウイルスそのものなんです。だからタロットは変な代物。
●この2枚の遣る瀬なさを敢えて解説するとしたら、どこの国のせいじも其々に井の中の蛙なのはさして大差ないと思うけれど、『時代に適ったソフト側を活かす筈のハード側が完全に時代遅れな実状』が、コロナを機に明確になって来たということかと。。個人と組織の葛藤が限界まで拮抗してるんだろうなと。
●遠くを見れば足元の石に躓き、足元ばかり見れば大局を見失う。個人も組織も、その枠を越えて動けよと諭す、人類の火事場の馬鹿力を促す2枚だと思います。
Twitter @minerea_comより
先日の個人セッションの中には、20代の看護師さんもいらっしゃいました。
勤め先にコロナ病棟は無いと言いながらも、マスク越しに聴こえる声はとても小いさな声でした。。
それこそが、医療の現場でコロナ禍と向き合っている方々の意識でもあり、早くこの危機を脱する為に人々が今出来る最大限の努力なのだと拝察しました。
その意識が、一般社会に伝わるためにはどうしたら良いのだろうか、といつも考えています。
そして、下手な文章で自分の感じていることを精一杯発信することぐらいしか、私には出来ないのです。
コロナの話題ばかりでイヤになると言っても、今これを言わずしていつ語る?もしくは遅すぎるくらいかも知れません。
(何故なら私が本当に書きたい内容は鍵つきでしか書けなさそうなので)
第3波による医療崩壊を招きかねない今こそ、コロナ禍は本格的に始まったと言えると思います。
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【追記】
『コインの2』というカードの持つ特性とそれによる考察は、それこそ様々な次元で無限に書けるほどですが、キリが無いのと、非常に際どい紙一重な世界観にも触れるので、あとは控えます。
私個人は、この未知のウイルスが少なくとも基礎疾患を持つ人々や高齢者への感染を防ぐことは優先させる必要がある以上、コロナ感染拡大防止策に対して今の段階で逆行する動き(NOマスクなどの活動)は、余計にパニックの連鎖を引き起こすことは明らかで、むしろ一定期間、感染防止策を講じて、沈静化を図る方が賢明だと考えます。
『塔とコインの2』の本当の怖さ(愚かさ)は、真実の是非以上に、真実の伝え方の誤り方や、大局を取り違えた軽率な行動が、更なる『人々の混乱やヒステリー状態の連鎖』を生み出すことです。
『塔』から『星』へ
個人セッションなどでも、コロナをどう想うかについて触れる時、私の言い方は少し変かも知れませんが、分かる人には分かってもらえるようです。
『(コロナによって)世の中は一旦フラットになり、一斉によーいドンになる』
というのが、私のコロナ観です。
それは、これまでの社会での比較対象となっていた優劣などの概念を打ち壊し、全ての人にチャンスを与える意味で、その人が備える底力(可能性)を最大限に引き出す時代の大きな引鉄になるのだろうという感覚です。
優劣を競うのではなく、多様性と個性を伸ばす時代です。
従来の組織の概念を越えて、個人の特性を平等に評価し伸ばす社会に変容するのでしょう。
そういう意味で、あらゆるカテゴリに於けるマイノリティというテーマも、社会の中に統合されて行くでしょう。
日々のセッションの中で、コロナ禍絡みのテーマに良く出る、大アルカナ『ⅩⅥ. The Tower 塔』の次のカードは、奇しくも新たな水瓶座の時代を示す『ⅩⅦ. The Star 星』です。
タロットというのは不思議なもので、その時代の流れをカードが表すことは、この数十年で多々目撃して来ました。
コロナ禍で、人はこれまでに無く様々な忍耐を求められ、自分と向き合うことも増えますが、必ずその先には、個人個人の役割を果たした末に辿り着く新しい次元があると思います。
次回こそ、その次元をタロットカードの大アルカナ『星』になぞって考察したいと思います。