タロットの世界
About Tarot
タロット占いについて
タロットリーディングは偶発的に展開されたカードから得るインスピレーションで真相を読み解く神秘的な占いです。
78枚のカードの絵柄には古典占星学とカバラ数秘学の教義が散りばめられており、19世紀以降は世界中のアーティストによって様々な個性の芸術的タロットがクリエイトされています。
また、物事の吉凶をみるだけの占いではなく、物事の本質「その理由・原因」を表すのがタロットの大きな特徴です。
タロットの起源
神秘的なヴェールに包まれているタロット。 その由来はジプシー達による伝承、哲学者による編集など諸説ありますが、歴史上でタロットが初めて確認されているのは15世紀頃のイタリアで現在のタロット占いの原型が存在したことが分かっています。 今日 私達が使うタロットは、その歴史に語り継がれる多くの伝説的エピソードを経て誕生した様々な系統・古典版の再生・カード自体の多様なデザイン化などにより、基本に大きな変換は無いものの 数多くの種類・系統のカードが存在しています。
タロットの芸術性
毎年多くのアーティストによって新作のタロットがクリエイトされていますが、最古のヴィスコンティ・スフォルツァ・タロットから現代に至るまでそのタロット全てが美しく芸術的です。かのサルバドール・ダリもタロットデッキを制作していますが、タロットにはアーティストのインスピレーションを掻き立てる魅力があるのでしょう。
このような芸術性を持ったタロットを用いるタロットリーディングは、単にカードの意味を平面的に読みあげる占いではなく、アートを介したインスピレーションで真実と繋がる稀有な占いと言えます。
Tarot Astrology
タロットと占星術の融合
タロット占術法(スプレッド)は数多く存在しますが、中でも深遠なリーディングに結び付く技法の一つはホロスコープ(天球12室)状に展開させる方法です。
天球12室に配置されたタロットは不思議なことに「占いたい事象の状況・周囲の様々な背景・縁・感情・宿命・今後の展開」に至るまでを如実に映します。
私が日頃の鑑定で多用するのは、この独自の技法です。
峰レア式
ホロスコープスプレッド
各ハウスの象徴
■1室:ポテンシャル①、特徴的気質、自身の概況、顕在意識、目的意識など
■2室:価値観、所有欲・所得欲、努力で得られる結果
■3室:ポテンシャル②、才能、コミュニケーションの特徴と現状、学習センスと努力の状態、近しい友人や兄弟姉妹
■4室:ポテンシャル③、居場所の状態、安住の場所、幼少からの影響、深奥の記憶
■5室:喜び(悦び/歓び)、趣味、楽しみ、快楽
■6室:ルーティンワーク、勤勉さ、仕事への姿勢、モチベーション、労働意欲、体調の一要因
■7室:パートナーの状態と影響、相手の心理と取り巻く環境(5〜10室に掛けて)
■8室:努力を越えた恩恵または不可抗力、現実に影響しうる隠れた思念、カルマ的な背景
■9室:ポテンシャル④(8〜10室も含む)、努力とセンスで到達出来る方向性(3室と交叉)
■10室:社会的意識とステータス・立場、組織(上層部)からの影響、父性的・父権的テーマ
■11室:社会の窓、憧れや理想、協調性、志とするテーマ、周囲からの影響(協力・援助)
■12室:記憶、無意識に影響を与えているもの、捉われているテーマ、フォビア(phobia)
■中央:キーカード
各部屋には上記以上に細やかなニュアンスがあります。これら全体のバランスと、部分的に特徴的なポイントを複雑に交差させながら、お客様の希望する時間内で伝えられる内容を優先的にリーディングしています。
タロットと関わって30年以上が経ちますが、私自身常々感じているのは、タロットというものは当てものとしての占い道具というより、この世の摂理を問い掛けて来る哲学的なファイルなのではないか・・ということです。
深層心理と深い繋がりを持つタロットは、そこに映し出される人間の真実と敢えて向き合わせます。しかしそれは〈本当の自分〉に素直になることの促しであり、そこから始まる一歩こそが、真に充足する人生に繋がることを語り掛けているように思います。