ABOUT TAROT
タロットとは何か
タロットリーディングは、偶発的に展開されたカードを読み解く神秘的な占いです。
それは、カードの意味を一枚一枚読むという単純な作業ではなく、読み手(占い師)のインスピレーション・霊性・精神性・知性を介して、並べられたカードから様々な情報やアドバイスを受け取り伝える、とても奥が深い世界です。
その由来はヨーロッパのジプシーによる伝承、哲学者による編纂など様々に言い伝えられていますが、歴史上でタロットの原型があったとされているのは15世紀頃のヨーロッパで、21世紀の現代もタロットの主流となっているウェイト版が誕生したのは19世紀に入ってから。つまり、現在のタロット構成が完成したのは意外にも新しく、未だに多くの可能性を秘めた世界だと言えます。
このようなタロットが、人々の心を捉えて離さない理由は、「時を越えたメッセージ性」と、そこから受け取る〈学び〉にあると思います。
タロットの役割
現代のタロットを形成する基礎は大きく分けて2つあります。
古代バビロニアの天体観測によって生まれた「Astrology(古典占星学)」、そして古代ヘブライにルーツを持つ「カバラ数秘学」、これらが結集して織りなされた19世紀以降のタロットは、その美しく描かれる世界からも、まるで古代の叡智の樹から滴り続ける躍動的な智慧の芸術だと言えます。
しかしそれは、いずれ高度な文明を持つ人類だからこそ必要な〈魂の成長を守るための学び〉として、時を越えた役割を持って生まれているのではないかと感じるほど、タロットというものは人間の実像と潜在性を何よりもリアルに映し出します。
ホロスコープへのシンクロニシティ
タロットリーディングを深める際に想像力と直感力は欠かせません。そしてそれを更に増大させる一つの鍵は、やはり占星術との連携ではないかと思います。
タロット占術法(スプレッド)は数多く存在しますが、中でも深遠なリーディングに結び付く技法の一つはホロスコープ(天球12室)状に展開させる方法です。
運命を司る12室から成るホロスコープの象徴と各室の関連性。これにタロットを加えた占術法は、占星術の理論と実践的知識も必要としますが、天球12室に配置されたタロットは不思議なことに「占いたい事象の状況・周囲の様々な背景・縁・感情・宿命・今後の展開」に至るまでを如実に映します。
私が日頃の鑑定で多用するのは、この技法です。
峰レアのホロスコープスプレッド
各部屋の象徴
■1室:ポテンシャル①、特徴的気質、自身の概況、顕在意識、目的意識など
■2室:価値観、所有欲・所得欲、努力で得られる結果
■3室:ポテンシャル②、才能、コミュニケーションの特徴と現状、学習センスと努力の状態、近しい友人や兄弟姉妹
■4室:ポテンシャル③、居場所の状態、安住の場所、幼少からの影響、深奥の記憶
■5室:喜び(悦び/歓び)、趣味、楽しみ、快楽
■6室:勤勉さ、仕事への姿勢、モチベーション、労働意欲、体調の一要因
■7室:パートナーの状態と影響、相手の心理と取り巻く環境(5〜10室に掛けて)
■8室:努力を越えた恩恵または不可抗力、現実に影響しうる隠れた思念、カルマ的な背景
■9室:ポテンシャル④(8〜10室も含む)、努力とセンスで到達出来る方向性(3室と交叉)
■10室:社会的意識とステータス・立場、組織(上層部)からの影響、父性的・父権的テーマ
■11室:社会の窓、憧れや理想、協調性、志とするテーマ、周囲からの影響(協力・援助)
■12室:記憶、無意識に影響を与えているもの、捉われているテーマ、フォビア(phobia)
■中央:キーカード
各部屋には上記以上に細やかなニュアンスがあります。これら全体のバランスと、部分的に特徴的なポイントを複雑に交差させながら、お客様の希望する時間内で伝えられる内容を優先的にリーディングしています。
※近日中に、「ホロスコープスプレッド完全版」をメニューに追加予定です。
タロットと関わって30年が経ちますが、私自身常々感じているのは、タロットというものは当てものとしての占い道具というより、この世の摂理を問い掛けて来る哲学的なファイルなのではないか・・ということです。
深層心理と深い繋がりを持つタロットは、そこに映し出される人間の真実と敢えて向き合わせます。しかしそれは〈本当の自分〉に素直になることの促しであり、そこから始まる一歩こそが、真に充足する人生に繋がることを語り掛けているように思います。
Updated at 2021/09/14
峰レア 旧WebサイトMinerea's Tarot
About Tarotより
リンク先のABOUT TAROTは2002年頃に増設した峰レアのタロット入門サイトでした。1日平均約3〜5万プレビューの閲覧率ですが、2015年頃に編集途中でアクシデントがあり、以来とても見苦しい状態になっている為こちらのサイトに少しずつ加筆しながら移植します。