COLUMN

2021-08-22 17:17:00

インフォデミック

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先日とても興味深い記事を読みました。

コロナ蔓延の中、自粛を継続する人としなくなっている人との違いを心理学的に分析した筑波大教授の記事です。

自粛をやめてしまった人の頭の中で起きている"ある変化"  President Onlineより

 

「物事というものは〈運や周りの流れ次第で変わるもの〉であり〈自分の力で起こしたり変えたり出来るものではない〉」と考えるのが外的統制の感じ方。

逆に、「物事は〈自分でどうにか出来る・自力でコントロール可能〉だ」と考えるのが内的統制を持つ人の考え方。

自粛しなくなって来ている人には、この外的統制による影響で不安をコントロール出来なくなっている可能性を指摘する内容でした。

 

ある意味、現象は自分の力を越えたところで起きているものであって、〈自分が変えられるものではないと〉という意識は、現在の感染爆発のフェーズに入ってからコロナへの強い不安が一段と増加し、自身のメンタルを守るために逆に情報をブロックし、敢えて不要不急の外出をすることで不安を和らげようする行動に繋がっているのではないか?という印象は実際にありますよね。

 

外界の様々な動きや、理解を超える出来事などに抗うことは出来ないという感覚は、一見運命に逆らわない姿に見えますが、そのキャパオーバーが人によってかなり早くて、例えれば宇宙から隕石が降って来たような地球規模の大災害(コロナは正にそんな様相)には抵抗など出来ない、というような終末感にも(今の段階で既に)近いとすれば、それはもしかすると、かなり太古から人間の遺伝子が持つ原始的な記憶のようなものも少なからず影響しているのではないか?と思えて来て、個人的にかなり興味深いテーマです。

だとすれば、それを抑制出来る可能性を持つのが、科学的根拠と対処法を正確に分かりやすく伝える専門家の表現力と、それを報道するメディア側に求められる賢さだろうと思うと、私の中では腑に落ちたところがありました。

最近ではお医者さんが親しみやすいイラストでδ株のことをまとめたものがあったり、出来る限り心理的に不安を煽らないように配慮した人流抑止へのアプローチが見られます。

 

逆にメディアの誤った見出しや煽り記事には、この『外的統制』の心理的ブロックを更に助長させかねないものがあります。もしかすると、著者自身が既にブロックしてしまっているのかも知れませんが。

それに気づいていた人々が、かなり早くからコロナ禍はインフォデミックによって止まらなくなっていると警鐘を鳴らしていましたが、それが今般の感染爆発なのに減らない人流の根っこにある、人間の厄介な心理構造のように思えます。

 

そんな私は完璧に内部統制気質の筈ですが、ここ最近、気分転換と脱スーパーマーケットを兼ねて県内の山や里に家族とドライブに出かけては、まるで心豊かなナメック星人の如く、夏の食材の地産地消に励んでいます。

今こそStay homeをとるべきですが、一歩も外に出ないのはどう考えても心身ともに不健康。ならば深呼吸も兼ね、家族だけで人混みゼロな山里へ新鮮な食材を求めに行く方が一石何鳥か分からないと思ってます。

10年前の震災の年、まだ津波の匂いが残る夏に、岩手青森まで旅行に出た時と似た感覚です。

 

リモートセッションへ移行

お気づきの方も多いかも知れませんが、私の個人セッションは対面セッションを自粛し、現在リモートセッションに移行しています。

δ株の勢いが従来株と別次元に見える以上、サロンでの対面セッションにお越し頂くことは、お客様の安全の為にも好ましくないと判断して、当面は電話とLINEでのリモートセッションでお受けして参ります。

多くの方からZoom対応へのお問合せを頂いており、現在そちらも準備中です。まだ慣れなくて稼働出来ていない状態ですが、近日中にはスタート出来ると思います。