COLUMN
TAROT=タロー*奇跡のひととき
今年2024年の中で最も印象深い思い出を書き留めておきたいと思います。
と言ってもそれは、ここ1ヶ月の間の出来事です。
先月、義姉からある話を打ち明けられました。
それは、数十年振りに再会した義姉の親友Yさんのことでした。
Yさんは末期癌で、医師からも会いたい人には今のうちに会っておくように告げられ、躊躇いつつも義姉に連絡をしてくれたそうなのです。そして何度かYさんと会う中でひょんなことから私の話になり、Yさんが私のタロットを受けたいと言っている…と。しかし、死を前にしてタロットをお願い出来るものだろうか…ということでした。
私には充分に義姉の想いが分かったため、私なんかでお役に立てるなら是非Yさん宅を訪問したいと伝えました。ただ、Yさんは私のサロンごと "オーラを感じてみたい"そうなのでサロンでお迎えすることに。
Yさんは40年前に演劇を通して義姉と出逢っていて、私の夫とは昔一緒にパンクバンドをやっていたという間柄。夫の親族は義母を筆頭に演劇界に携わった人物が多く、夫がレコード音楽業界に進むキッカケを与えたのは義姉で、私とは同じ母校のOG同士。
そんな繋がりを持つ4人が集うことになったのですが、今回は更に、Yさんにアロマトリートメントを受けてもらうため義姉の娘Einaちゃんも参加することに。
サロンへ到着した時、Yさんはもうキラキラと満面笑顔で輝いていて、直前の体調を聞いて心配していた私たちは、この時を奇跡に感じました。
皆んなもう嬉しくてワクワクしながら、夫と義姉はランチの支度にキッチンへ。
Yさんからすると、そこに居るのは長年の友である義姉とその身内だけ。和やかなムードの中、タロットリーディングとアロマトリートメントを受けて終始ずーっとにこやかで本当に嬉しそうなYさん。。
その後、義姉のエスニック料理を囲んでの食事会。
✽- 𝑚𝑒𝑛𝑢 -✽
◯カオマンガイ(タイ料理)
◯韓国風そーめん ◯中華風コールスロー
◯抹茶プリン ◯チャイティー
どれも美味し過ぎて、特にカオマンガイは3回ぐらいおかわりした私…*
Yさんへの義姉の気持ちが詰まった時間はとても心地好く、そして奥深く、最後はYさんが、あ〜帰りたくな〜い♪と言うほどでした。
はじめはおそらく私も義姉も、Yさんに何かを『してあげたい』意識があったと思います。でも結果的にはその場に居る皆んなそれぞれが《何かを分け合って 必要な何かをチャージし合えた》そんな時間だったのかもね…と義姉と語らいました。
いや、もしかしたらYさんと義姉の向き合い方に、命と魂のやり取りを見たのだろうと思います。。
美味しい手料理を食べながら皆んなの懐かしい思い出話でワイワイ盛り上がるなか、私は《そもそも…死は命の終わりとして忌むものではなく、むしろ"生の完成" として慈しむものなのかも…》 そんなことを感じていました。肉体の時間が迫っているYさんの魂が、肉体の枠を越えて輝いて見えたからかも知れません。。
肉体は この世に授かった命ある器
本体は魂
肉体には死が訪れるけれど 魂は永遠
Yさんから感じたのは、
そのバイブレーションでした。
Yさんはアーティストとしてもかなり秀でた方で、ご自宅の壁や家具には中世のタロットのような絵柄が施されていて、それはまるで私が愛用しているスカピーニのタロットから抜け出して来たような絵ばかりでした(Yさんはタロット未経験なのにです)。
タロットがオーラにまで刻まれているような私などと会いたいと思われたのは、何か不思議な導きにも感じます。
サロンから帰宅したYさんは、タロットリーディングを受けたことが本当に楽しかったと息子さんに語ってらしたそうです。(よかった…♡)
ところでTAROTは英語読みで『タロー』と発音しますが、Yさんの息子さんのお名前はなんと『たろう』さんなのでした…◡̈*
それから一カ月が過ぎ、
Yさんは天に召されました。
本当に最後の力を振り絞って、私のところへ来てくださったのだろうと思います。。
義姉と弔問に伺った際、息子さんに「実はTAROTって、英語ではタローって発音するんですよ…」と伝えると、タロウさんはとっても素敵な笑顔を見せて下さいました。。
TAROT=タロー。Yさんに教えておけば良かった〜〜!!というのが一番悔やまれることです。
そして、もっともっと早くYさんと出逢いたかった。。とっても…とっても素敵な方でした。
どうか安らかに…
このご縁に心から感謝します✴︎
✴︎Merry Christmas✴︎