TAROT ZOLLA
Zolla-Log
文明のバグ

東北での熊被害の報道に釘付けの毎日です。
人工知能などの文明の利器を扱えても、自分は「自然」のバランスを殆ど知らなかったと、熊について調べるほど頭を抱えさせられる今日この頃。
異常気象のせいで、ここ数年の紅葉が錆びたような色をしている…ぐらいは感じていましたが、野生動物と人間の居住域の境界線が消えるなどとは考えもしませんでした。
改めて熊の生態や習性を知ると、人間界とは完全に境界を保っておくべき生き物だと思わせられます。
そして、熊による人身被害が東北以外で聞かれないのは何故だろうと思っていたところ、「管理」が上手く出来ているためで、東北でここまで深刻な事態になった一因には、充分な予算が足りずに「管理」出来なかったこともあるという指摘も耳に入って来ました。
個人的にも、動物愛護と自然との共存は全く別次元にあって、生態系のバランスを保つことは感情論や倫理観を超えた統合知そのものが欠かせないと感じます。
そして、今起きている熊被害は「◯◯のせい」という次元の話ではなく、異常気象による犠牲を拡大させない責任は人間社会(人間界)にあるという警鐘に今さら気付かされているという意味なのだろうということです。
これも今さらな話ですが、人間側があまりに管理され過ぎた中で機械的に学ぶばかりだと、「自然界」というスケールの秩序やバランスを見抜く知性と感性は逆に退化しかねないのでは?という基本的な問い掛けを、今回の熊被害の報道と一緒に受け取っています。
私個人は、今年半ばから何故か縄文時代晩期について掘り下げていたんですが、文明が新たなフェーズに入る時代は、古い文明の「圧縮」か起きるのが世の常で、それに重ねると現代はまさにそれで、この圧縮が雑すぎると必ず後で「バグ」が起きるんですね。
これは個人的に生成AIとやり取りしていて気づいたことですが、AIの情報圧縮を精査せずに進めてしまうと、アルゴリズム的に意味不明な矛盾(バグ)に気付くことがあります。
文明の宿命みたいなもので、これが暴走すると技術だけが先走り、自然の一部である精神や生命が取り残される構図です。
現代社会もソレと似ていて、自然界の秩序も無視して勝手に文明を圧縮させて進んだ結果のバグが、熊被害に重なって見えるんです。
これを占星術の天体現象で象徴しているのは何かと言うと、土星と海王星の牡羊座0度でのコンジャンクション。
秩序の星(土星)と境界線を無くす星(海王星)が、12星座の産声(生命力)を示す牡羊座の入口で重なったのが2025年。
これは時代そのものが全く新しいフェーズに移行している象徴的な配置です。
個人的には、これはAIと人間の「使い分け」を示すと確信していましたが、これに熊と人間の「棲み分け」という問題が加わって来たように感じています。
(個人的にAIについては書きたいことが多々ありすぎるので後日改めて触れますが…)
ホント、日々頭の中をアップデートしないと大変な時代なんですよね。