Zolla-Log
Anthurium
毎年5月は否応なく庭の手入れに追われますが、今年も例外なく庭と格闘していました。まだ続きそうです。
この家に越してホームサロンという形で対面セッションを再開してまもなく20年になりますが、庭に自分で植えた樹々がかなり活きが良くて、放っておくと一年であっという間にジャングルと化してしまいます。
ただ一箇所、新しい苗木を植えられるスペースが空いたので、ちょっと今回はオリーブの木を植えようということになり、某ガーデニング専門店へ。。
オリーブの中でもシルバーリーフの品種で小ぶりなものが見つかり、それを購入。
ただ、そのオリーブよりも私の目に留まったのは、一つの小さな観葉植物でした。
森の奥のような深く重厚なグリーン。
そこに在るだけで周囲の雰囲気を変えてしまうほど、魔法のようなオーラを放つハート型の葉のアンスリウムです。
手のひらに乗せられるほど小ぶりなサイズから、想定の予算内だろうと颯爽とレジへ直行。でも一応お値段をチラっと確認した瞬間、私は固まりました。。
、、、0が1つ多い感じがするけど、これはスタッフさんの入力ミスか何かなのかも…と心を落ち着けながら店員さんに笑顔で、「あの…これは(本当ですか?)」と声を掛けたところ、店員さんはなんとも言えない慈悲を含んだ笑顔で、「これは…はい、そうなんです…」とのお返事。
私は植物に詳しいわけではありませんが、アンスリウムは初めてではなかったので、価格帯も知っていたつもりでした。。
スタッフの方によると、それはレアな品種のアンスリウムの中でも特に珍しく、数年に一度入るかどうかレベルの滅多に出逢えない超希少種だそうで、本来ならもっと高値に値するものだとのこと。
それを聞きながら私は人生で初めて、半泣きに近い笑顔…という、恥ずかしいほど複雑な表情をしていたに違いありません(笑)
その伝説のアンスリウムを仮にお迎え出来たとしても、もしも私の不注意で枯らしてしまったり、もしも…ポチコ(私の黒猫)にうっかり齧られなどしてしまったら、、と思うと我が家に迎える自信がありませんでした。
でも、今も想いは逡巡していて、もしまだお店に残っていたらどうしよう。。とドキドキしています。
以来、あの伝説のスーパーモデルのようなアンスリウムに近い画像を待ち受けにしたりして、自分でも情けないというか、惨めったらしくて面白い事態だぞ…という5月のエピソード(現在進行形)でした。
多分ですが、、もしも再会してしまったら、今度は連れて来て育て始めるかも知れません(5万円)。。いや待てよ、きっと育てる自信のある方の元に既に嫁いでるかも。。いやいや、もしかしたら私が迎えに来るのを健気に待ってるかも。。と、まるで格の違う絶世の美少女に恋をした市井の者のような心情が押し寄せる毎日です。
というわけで、画像はそれに近いけどまだ少し遠い、普通の美人アンスリウムの画像をお借りしました(泣)