COLUMN
今年を振り返って
丁度オリンピック前後の、コロナが全国的に猛威を振るっていた辺りを振り返ると、あの頃はタロットで言えばまさに死神そのものに感じられる『時』を日本が通過していたような印象がありました。
でも、あのカードの東の地平線に描かれる朝日が象徴するように、明けない夜は無いことも改めて示されたような、これまで記憶にないような劇的な一年だったように思います。
振り返りどころやツッコミどころがあり過ぎて、しかもその原因も非常にシンプルながら奥が深く、至る所に人間の業の深さも見え隠れするようで、そんな中で一体何が静かに起きているのかと想いを馳せて感じることは、結果的にはポジティブな意味での『淘汰』のような気がしています。(と言っても選民的な淘汰などではなく、個人個人の原点回帰のような意味での、デトックス的な淘汰です。)
シンプルに遠くまで見渡せるような視点を保つには、人は出来るだけ身も心も軽やかであることが必要です。それを炙り出したのが今年のコロナ禍では無いかと思います。
そんな訳で、時代は本当に健康的な心身のダイエットを促しているようにすら思う2021年の大晦日です。
情報過多で肥え過ぎてしまったマインドを、様々なノイズから離れさせることも役立つかも知れません。
タロットリーダーの立場から直近約10年で感じる変化は、潜在的な強迫観念を抱える人が急激に増えていることです。(スマートフォンが普及してからとみに)
親からの影響や情報過多から、らしくない自分をこしらえてしまっている責任感の強い人や真面目な人は増え続けています。
私のセッションには、その様な傾向を自覚して来られる方もかなり多くいらっしゃいます。
心の健康的なダイエットは、『これまで避けたり恐れたり逃げたりして来たことに、橋を掛けること。必要があれば、その橋の向こうにある自分に相応しい道を進むことを自分に許すこと』です。
心とカラダは繋がっていて、良くも悪くも相互に均衡を取ろうとします。逃げれば逃げたなりの、前へ進めば進んだなりの成果を手にします。
負の感情が満ちやすい時代。だから尚更、自分に見合った環境を新たなアングルから見立ててみると、いま本当に自分にとって優先すべきことはどんなことなのか問い掛けてみると、おそらく今より軽やかな、本来の自分自身が見えてくるはずです。
今朝は早起きをして、一年何とか無事に過ごせたことの御礼参りに大崎八幡宮を参拝して来ました。いつも境内を散策しているこの御方も元気そうでした。いつ見てもカッコいい出立ちです。
本年もご愛顧を賜り誠にありがとうございました。
2022年が皆様にとって健やかで、様々な希望を叶えられる年になりますように。
来年もどうぞ宜しくお願いいたします。
峰レア